SIMフリーへ変える5つのメリット・デメリット
SIMフリーって何?
最近「SIMフリー」とか「格安SIM」「格安スマホ」って耳にすること増えていませんか?CMも急増していますよね。
ふてにゃんが可愛いY!モバイルも、ガチャピンムックと3姉妹に目を奪われるUQモバイルも、あれもこれも今話題の格安スマホです。格安というだけあって、au・docomo・SoftBankの“キャリア”と呼ばれる3大通信事業者から乗り換えると月々の利用料金が3,000〜5,000円くらい安くなります!一年間だと36,000〜60,000円・・・すごい金額ですね。
さて、ではこの「SIMフリー」とは何なのでしょう。それを知るためのキーワードは以下の3つです。
- MNO
- MVNO
- SIMロック
英字ばっかりですねぇ。1・2をまとめて説明しますと、
MNO(Mobile Network Operatorの頭文字)=移動体通信業者(au・docomo・SoftBankのキャリア)
MVNO(Mobile Virtual Network Operatorの頭文字)=仮想移動体通信業者(格安SIM業者)
を指している単語です。どちらも通信業者なのですが、ポイントは“仮想(Virtual)”が付くかどうかです。
格安SIM業者は何が“仮想”なのか、それはずばり通信インフラです。キャリアでは莫大な費用をかけ基地局などの通信インフラを実際に創り、それを維持管理しています。それに対し、格安SIM業者はその設備を必要な分だけ“借りている”のです。これが安さの理由の一つでもあります。
(仕組みは電力自由化ととてもよく似ていますね。)
次は、3つ目のSIMロックについてです。
携帯電話やスマートフォンを持っている人の多くは、前述の”キャリア”と呼ばれる大手通信事業者と契約して機器端末とそのキャリアのサービスを提供してもらっていますよね。そこで大きな役割を果たしているのが端末に入っているSIMカードと呼ばれる小さなICカードです。このカードを端末に挿入して初めて通信サービスを利用できるのですが、今までは端末に「SIMロック」と呼ばれるそれぞれのキャリアのSIMでないと利用できないようにするロックがかけられていました。つまり利用者はどの業者のSIMを使用するのか自由に選べず、業者を変えるなら機器端末ごと変えなければいけなかったということです。
そこで、数年前から“通信の自由化”を推進していた総務省が2015年5月に携帯電話やスマートフォンのSIMロック解除を義務化しました。この影響でキャリアからの乗り換えが簡単になったため、様々な格安SIM業者が続々と登場し価格競争も活発になったわけです。
SIMロックのかかっていない「SIMフリー」スマホが増え、SIMフリースマホや手持ちのスマホでSIMを挿し替えれば様々な「格安SIM」業者が使えるようになりました。そうして機器端末とSIMカードの組み合わせの自由が増えた結果「格安スマホ」が急増しているのです。
なんでそんなに安いの?メリットとデメリットは何?
なんとなく背景がわかってきたところで、安さや良さについてもう少し詳しく知りたいと思いませんか?
訳あり商品を買う時のように、安さの理由や良い点・悪い点をきちんと知れば自分にとっては気にならないことだったりしますよね。
まず安さについては実店舗を持たない(もしくは少ない)ことや通信インフラを借りていることによって、建物の建設や維持管理、そこで働く人材にかける費用が必要なくなるというのがやはり一番大きな理由でしょう。少ない初期投資で始められるため価格を安くできますし、新規参入業者が増え価格競争が活発化することで各社が安く様々なサービスを出してきているのです。
これはそのまま私たちのメリットになります。詳しい話をする前に、メリットとデメリットを簡単にまとめてみましたので見比べてみましょう。
メリット
安い
かなりの人にとって間違いなく通信料金の節約になります。料金シミュレーションを試してみましょう。
複数台所持しやすい
複数枚のSIMで1契約の通信料を分け合えたり、各社の特色を生かしてデータ通信用1台+かけ放題1台の契約をしたり、なんていうのもアリです。
選択の幅が広がった
後述しますが、最低利用期間など私たちを縛るものがかなり減り、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
海外旅行で旅行者専用SIMなどが使い易い
海外のSIMを使うことも可能です。国際ローミングで1日あたり約3,000円!なんてもう払う必要はありません。
競争激化で様々なサービスが出てきている
主要SNSの利用は無制限や、動画・音楽サービスが使い放題など各社が個性を出してきています。
デメリット
キャリアとの違いや各社のサービスを知る必要がある
変化が苦手という方には今までと違う部分が多く大変かもしれません。
実店舗が少ないため故障などのサポートが薄い場合がある
故障などの際に直接対応して欲しい方は実店舗があるMVNOなのか、実店舗がない場合代わりになるサービスがあるのか確認しましょう。
キャリアメールやキャリア独自のサービスが利用できない
キャリア決済や〇〇ユーザーなら〇〇を貰えるといった“そのキャリアユーザーだから”という特典は受けられなくなります。
セット購入でない場合は使いたい機種が動作確認済みの機種なのか注意
SIMロック解除は必要か、対応機種なのかなどを事前に確認してください。電話で相談して業者の対応を見るのもいいかと思います。
そのまま使うと電話料金は割高
電話料金はだいたい20円/30秒くらいです。そのため、専用アプリを通しての発信で通話料を半額にしたり、5分や10分などの短い通話であれば定額でかけ放題など各社対策を打ち出しています。
メリットとデメリットを5つずつ挙げてみましたがいかがでしょうか?
メリットは安さと選択の幅、自由さといったところの印象が強いですね。特に乗り換える時に便利なのが、通信インフラをキャリアから借りていることによって今使っているキャリアのスマホでそのまま格安SIMが使える点です。
MVNOに関して、“docomo系”や“au系”といった表記を見かけたことはありませんか?これは通信インフラをどのキャリアから借りているのかによって分けられているのですが、docomoならdocomoの使用実績のある通信設備を借りています。ですからちゃんと通信できますし、docomoからdocomo系MVNOへの乗り換えなら今使っている端末そのままでいいんです。新しく端末を購入する必要がなく、SIMカードを挿し替えるだけで月々の料金が安くなっちゃいます!その後、端末が古くなった等で端末だけ変えても何の問題もありません。
それに比べて今までってどんな感じでしたっけ?機種変更だと割高だし、新規となるとキャリアの乗り換えかぁ、2年縛りがあるから契約更新期間にうまく乗り換えキャンペーンとかやってくれるといいんだけど・・・と沢山のことを気にしないといけませんでしたよね。すごく不自由に感じていたのを覚えています。
もちろん格安SIM業者でも最低利用期間というものを設定しているところもあります。でも長くて一年くらいですし、「最低利用期間」という名前の通りその期間さえ過ぎればいつでも好きな時に乗り換えられます。ちなみに、格安SIMでは<データ通信のみのプラン>と<音声通話付きプラン>があります。音声通話付きプランでないと電話番号が持てないのでMNP(ナンバーポータビリティ)も出来ませんが、データ通信のみできればいい端末があるのなら最安数百円で使えますし、最低利用期間を設定していることを見たことがありません。
各社で相違点が多いのでじっくりと自分に合うサービスを探してみてください。
まとめ
SIMフリーは私たち利用者の選択肢を増やしてくれる新しい通信のカタチというわけです。
初期投資の安さや価格競争によってリーズナブルな料金で提供されていますが、安さだけではなく様々な人に寄り添ったプランやサービスが今後出てくるのではないでしょうか。自由になった今、自分にはどんなサービスが必要なのか改めて考えてみませんか?
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2017年10月13日 6:19 PM カテゴリー: 生活