本当に怖い『農薬』の話!農薬大国日本はどこまで世界と逆行するのか
みなさんは、他国では使用禁止に指定されているような危険な農薬が日本で使われていることを知っていますか?その上、そういった農薬の使用量はどんどん規制緩和され「もっと使っていいよ〜」と許可されています。生きていく上で切っても切れない“食べ物”。このままで大丈夫でしょうか?
日本の農薬使用量
日本の食が危ない!ということで今まで下記のような記事をご紹介してきましたが、今回は農作物に関わりの深い『農薬』の怖いお話です・・・
日本の農薬使用量って世界何位だと思いますか?
日本での『中国産』のイメージは悪いと思います。
買い物の時も中国産は避けているという方多いのではないでしょうか?
でも、「国産のものは中国産に比べて安全!」って思うのはどうしてですか?
日本の農薬使用量は世界第3位!? “農薬ムラ”に群がる癒着の構造
上のグラフは主要国の農薬使用量を比べたものです。
中国、韓国に続き日本は3位ですね。統計によっては日本が1位のものもありますよ。
こういった統計に関しては、
「日本は国土が小さいんだから・・・」とか
「多雨温暖な気候だからある程度仕方がない・・・」とか
反論もいろいろあります。
でも、物によっては無農薬で育てることが出来ないわけじゃないんですよ!
ただ、「有機は高い」とか「形が綺麗じゃない」とか「虫がついてる」とか言って消費者に選んでもらえなかったり、文句を言われたり・・・
そんなんだったら誰でも楽で買ってもらえる方を作りますよね?
いま有機のものが高いのは販路がなく作っている人が少ないからというのもあるんです。
ネオニコチノイド系農薬?
農薬は大きく分けて下記の3つがあるのですが、いま問題になっているのは『ネオニコチノイド系農薬』です。(どれも危険なことに変わりありませんが・・・)
- グリホサート系
- ネオニコチノイド系
- 有機リン系
みなさんは「ネオニコチノイド中毒」や「化学物質過敏症」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか?
2013年以降、EU全域で全面使用禁止され、その後、韓国、アメリカやカナダの各州で次々に規制、毒性がとても高く禁止されたネオニコチノイド系農薬も日本では野放し状態。
世界の作物の100種類中70種類はミツバチの受粉を媒介し育ちますが、そのミツバチの減少に影響を与えているとして、今、世界でネオニコチノイド系農薬の使用が問題視されているのです。
害虫の神経に作用して害虫を殺すネオニコチノイド系農薬が子どもの脳や神経の発達を害する可能性も警告されています。
こういった危険な農薬が日本では新規に登録されたり、使用量の規制が次々に緩和されたりしているのです。
有機リン系なども含め、空中散布された農薬を吸い込んでしまったり、食べ物や飲み物を摂取したりすることで健康被害が出ています。
アメリカで厳しく使用制限されている危険な農薬「スルホキサフロル」が国内で使用許可されることが決まりました。もはや、全員知らなきゃマズイ「農薬」の話。
特に、ネオニコチノイド系が厄介なのは“効き目が良い”こと。
水溶性でよく浸透し、虫除け効果が高く、持続し、散布回数が少なくて済みます。
なので、作る方からしたらメリットが多く、散布回数が少ないことで『減農薬』と名乗れたりすることも・・・。
でもそれは逆に、撒いたものが田畑や川に浸透し広がり、作られた物もそれを含み、私たちの手元に届く頃にも残っているということ。
野菜に限らず、川では川魚などが獲れ、川は海へと繋がっていますよね・・・
収穫後の仕上げ、ポストハーベスト!
オレンジやグレープフルーツを買う時、ラベルを見たことがありますか?
「防カビ剤OPP、TBZ、2,4-D」などと書いてあるものがあります。これがポストハーベスト。
ポストハーベスト農薬とは、収穫後に収穫物である果物や穀物、野菜に散布する農薬のことをいいます。
その目的として、輸出・輸入される農産物は運送時間が長く、運搬中に発生する害虫やカビによって品質が下がってしまわないようにするためです。
日本では添加物として取り扱われています。アメリカで厳しく使用制限されている危険な農薬「スルホキサフロル」が国内で使用許可されることが決まりました。もはや、全員知らなきゃマズイ「農薬」の話。
小麦やお茶なども基準値が高いのですが、それは“日本人”のせいかもしれません。。。
ネオニコチノイドに関して書いてある本の1冊に、筆者の方が海外旅行へ行った際のエピソードがありました。
旅行中にバスで移動している時、バスガイドさんがこう言ったそうです。
「あちらに見えるのは日本へ輸出する茶葉の畑です。日本へ輸出するものは念入りに農薬を撒いていますのでご安心ください!日本人は見た目にうるさいですからね〜笑」
みたいな話です。
「あぁ〜・・・」と私は納得してしまいました。簡単に想像つきますよね。心当たりがある人もいるのでは?笑
生産者へエールを!
ここまでなんやかんやとご紹介してきましたが、実は私も“食”が原因で体調不良に陥った一人です。
“食”が原因だとたどり着くまでにはかなり時間がかかったので、原因不明の体調不良に悩んでいる方にはぜひとも一度“食”を見直していただきたいです!
有機野菜や有機調味料などを扱っているお店も少しずつ増えてきましたし、スーパーでもごく一部のスペースですが有機野菜を販売しているところがあります。
それにすべてがすべて“有機の方が高い”ということもありません。
農薬使用率世界3位以下をキープし続ける農薬大国日本。崩れ去る国産野菜の安全神話。
あなたの選択がかなえる、ミツバチやからだに優しい食と農
危険な農薬を禁止にしていくことは重要です。そして同時に、オルタナティブとして「農薬に頼らない農業」を応援していくことも不可欠です。
日本では2人に1人の農家さんが、“条件”が整えば有機農業にしたい、と答えています。その大事な条件の1つは販売先。あなたがよくお買い物をするスーパーマーケットが、オーガニックのお米や野菜を扱う方針をもてば、有機農業にシフトしたい、と思う農家を応援することにつながります。そうして消費者や農家が一緒に力を合わせれば、日本で規制をつくっていく大きな力にもなります。
あなたはどうしたいですか?
署名はちょっと・・・という人も、“有機のものを買うようにする”というだけでも意思表示になると思います。
いまは一部の小さいコーナーでしか有機野菜を売っていないスーパーでも、“売れている”・“選ばれている”というデータが出ればそのコーナーを広げたり、他の有機商品を扱うキッカケになるでしょう。
こちらもどうぞ
記念公演「農薬と人体被害の実態(1)ネオニコチノイド中毒をご存知ですか?」 メモ1
まとめ
もうね、書ききれないくらい問題がいっぱいあるのでさわりくらいしかご紹介できてませんが、これから少しずつまとめていけたらな〜と思っています。みなさんが“食”に関心を持つキッカケになれば幸いです(。・ω・)ノ
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2018年1月29日 6:07 PM カテゴリー: 食べ物